A L I E N
昆虫(蟲)。
本来、蟲は羽虫に属するものだとされるが、ここはひとつ解釈を変えたい。
それは翅を、体毛を、鱗を、甲殻を持ち、万物に共通する裸をも経験している。
すべてに属しながらその全部を否定するシンメトリーを太古より保つ姿は
神秘を通り越した"得体の知れなさ"でその印象を、塗りたくる。
人はモノの規模を理解すべく「大きさ」という概念を作ったが、
今日に至って、目に見えないモノに対しての「大きさ」までは…どうなんでしょ
そういった目に見えないモノのニュアンスが、ひとつの個に凝縮されたのが
「蟲」なのでは…というかそういう事にしちゃった。
理解の限度を超える存在といえば「宇宙」!
果たしてそれは、はかれるモノなのか、存在すると表現すべきなのか〜と
これほど疑問で終わるのが相応しいモノもないだろうと感じる。
疑問や問いで終える事ができて、またそうすべきアレな事もままあるもんででで
そんなロジックの多くは、"心"や”意識”に由来するものだと。
蟲が持つ"得体の知れなさ"が、解釈というものを破棄するほど柔軟で
それを"意識のカタチ"であると表現すれば、ロジックはすんなり埋まった。
続く。