異形・弐
哮天犬も二朗の一部、悟空もこの哮天犬に圧されて御用となった
哮天犬だけでなく、描写として鷹も連れてるとか読んだか聞いたかしたが
これらは主人と従者の関係ではなく、もともとひとつの存在を分割してできたのでは〜
とかとか薮睨み。
犬(狼族)と鷹(鷲)は、王者の意匠でありながら不吉の象徴としてのニッチでもあろう、
また、二朗神の治水の神としての側面が、何やら仄暗い一面を想起させる。
三ツ目は霊力の象徴、そして特定の理由への特色でもある、
しかし半神半人という彼の出生が、それら特徴を担うにしても
あまりに強烈すぎやしませんかなと。
世界中にある半神半人の英雄には、必ず異形の側面があるもので
二朗神もその中国代表みたいなポジションなんだろう、
なるほどそういう意味での異形ては、世界共通なワケだ。
人外との意思の疎通は、人ならざる業
そこでは意識と意識が混ざり合い、それはカタチを選ばないもの
えーとつまり、ごく個人的な事なんじゃないかなと。
そこに神だの異形だのが関わるとすれば、死や意識のような
目に見えない出来事のようなアレかなと!
二朗神自体が、死に直結するとは思わないが
犬のような動物と、鷹のような動物てのは、なんとなく死を想起させる、
エジプトのアヌビスとか北欧のフレスベルグとか?
英雄の異形が世界共通ならば、犬も鷹もそれらの属性を持っているのではあるまいか。
次回でおしまい。