遊々記

pixivのキャプション代わりとか個人的なアレとか

妖怪に求める

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西遊記は擬人化の宝庫!

動物はもちろん、昆虫、植物、現象、意識や悪戯など

さまざまなモノが擬人化(具象化)されて悟空らの行く手に立ちはだかる

それらは十把一絡に妖怪と表現されるが

ある時、それは聞き手に伝えるための用語なのではと気がついた。

西遊記の登場キャラクタに、渾身のイメージを詰め込む

それが文章であれイラストであれ、現在の自分では

"妖怪"という用語の器に到底収めきれていない。

"いち妖怪"に収めるべく、また擬人化へのビジョンを求めたく

擬人化の話。


擬人化について「コスプレ論」が強い昨今

まずは人間(ヒトガタでなく)ありき、というのがセオリーらしく、

ケモノ、亜人、人外など住み分けされているそうな。

人を模したカタチである事を前提にするのが擬人化なら

獣よろしく、ここはひとつ裸での解釈を試みたい

人の裸で象る事ができる可能性の範囲に収まってこそ、

『擬人化』が成り立つのではあるまいかと。

とはいえ西遊記での擬人化、その主流は動物妖怪で、且つ

"本性"というカタチで別の表現方法を取る妖怪だっている。

そんなのが肉体を構成する以上、変化でもなく人間型を象るのは

なんとなく勿体無く思ってしまう。


こと骨格の美しさで言えば、トリのそれが一番だと思ってんですよ

また、ヒトの筋肉構成には甲殻や甲羅のような美しさを感じる

それらを踏まえて、心理的影響みたいなモノや構成美、

やっぱりこれは欲しい、その上で動物の強靭な脚部も欲しい

機能美を失った分、弱点をカバーする為に文明の利器をとるぞ!

鎧だって着られるし、重たそうな武器も振り回せて

画的に人間よりも動物よりもずっと力強くて本能的…というか

好きなように描いたらこうなったって話ですけどももも

また、その滑稽さにシャレでも利かせられたら尚良しかなと。


何にせよイメージに理屈なんかいらないんですが

一度くらいは、ちゃんと向き合って考えたいってワケですよ

しかし近年はいろんな擬人化モノが見られて楽しいです、ハイ。