A L I E N 3
話が大気圏外まで脱線してしまったので、ちょっと方向を替えようかと
シンクロニシティぽい話を。
シンクロニシティとは何かを詳しくは知らないものの、
偶然の一致みたいなのは何度か体験してるんですよ
それが日常的な出来事だったり、創作活動上であったり思考であったりと
ことイラストなんかだと割と出くわすもので、
その時の感情はといえば何というか「それ俺が考えてたのに!!」と。
何でか解らない、理解すべくもない出来事とか
そういう種類の不気味さとか恐怖とかあるじゃないですか
西遊記にもニセ悟空として六耳ビコウが登場、でもそこには法則がある
「法則がある」、それだけで何となく安心できて心強い
でも九頭蟲はもっと不気味で不安でおぞましいモノ、
教えて説くにも蟲の耳には届かない、それとは意思の疎通すらできなくて
敵意と恐怖と命がむき出しで敵前に放り出されるとか
そんなのと対峙する事自体が無意味で、何かしらの心の具象化として扱いたく
アートマやら宇宙やらと混ぜた。
全く繋がりが無くて極端に違う人生にある2人が、
ある日偶然その場に居合わせると、見分けが付かないほど似てるとか
すごく不安で不思議で、心がゆらぐ。
腑に落ちない、まっさらに出来ない、心に張り付いた手油のような
ふとして鼓動がだんだん早くなるような恐怖感
そういう「法則の外の存在」として、九頭附馬と悟浄を似せた。
…得物が同じって事と、九頭(悟浄の髑髏ネックレス)だからってのが
アイデアの出所なんですけどね。
蟲のお話は次回でおしまい。