敵対者のススメ・中編
キリスト教に於いて他宗教は邪教であり、それは常に侵略の対象
多くの敵対者を造り出し、自分たちの信仰をより崇高にしていった
北欧神話もそのターゲットに選ばれた。
主神オーディンは、知識の為に片目を捧げたり自らを木に吊るしたりと
「儀式的な死」を受け入れるなど、強烈なシャーマニズムを持っており、また
彼の娘たちとされるワルキューレは魔女そのものである。
そんな北欧神話へのキリスト教の姿勢と、西遊記に於ける万聖一族の在り方とは…と
また妄想が炸裂!
西遊記には「改宗」というテーマがある。
万聖一族は、皆殺しにされたあげく生き残った竜婆は
人柱にまでされてしまう、ひとえに改宗とは言いきれないのではあるまいか。
ここに北欧神話を引き出した時、いくつかのキーワードがあがる
それは「ヤギ」「魔女」「贖罪」「悪魔」であると仮定、
ヤギはヨーロッパの神話に登場する事が多く、反逆者の獣であり
カラスで表現される事もあるワルキューレは魔女そのもの、
悪魔とはワルキューレを娘とするオーディンでは〜とこじつけ。
万聖竜王には、牛魔王と親交があった。
花果山義兄弟に於いて、上位三兄は「魔」と示されており
これはそれぞれが「蛇」と関係している事を示している
こと牛魔王はその関係性が根深く、そのルーツを
牛魔王=シヴァ神=自在天=天魔=摩羅
とすると、牛魔王の蛇属性というのは如実なものであると。
作中での牛魔王は、牛として描かれている為
蛇の属性を他所に逃がす必要がある、そこで万聖竜王ですよ〜と
長くなったので次回で完結。