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遊々記

pixivのキャプション代わりとか個人的なアレとか

敵対者のススメ・前編

西遊記の話
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西遊記に登場する竜の中には、およそ竜とは名乗れないんじゃないのという

類いの者がいて、その中でもこと群を抜いた異形といえば

それはダケツであると思ってるんですよ。

ダケツが登場する件は終始、具体的で既視感に満ちており

こいつはきっとどこぞの悪竜に違いないと薮睨みの結果、

「ダケツ=リヴァイアサン」という仮説をもにょもにょ。


リヴァイアサンといえば七つの大罪「嫉妬」の悪魔(*1)として知られる"敵対者"

また、旧約聖書(*2)には怪物が「真っぷたつにされる」という件があり

これらが河や海に関わるのはもちろん、古代イスラエル人の間には蛇信仰があった。

リヴァイアサンの信仰と敵対という二面性は

ダケツの出生と登場で上手に調理されたのではないだろうか。

大乗仏教を主体とした西遊記に、ダケツのような妖怪が登場しても不思議ではない

…という俺の妄想が加速。


西遊記には、講釈を聴く人々の鬱憤を晴らすために脚色された部分があり

その要素は現代にまで引き継がれ、さまざまなジャンルで描かれているが

西遊記孫悟空ありき!

じゃあ孫悟空が活躍するならば、西遊記でなくても良いかといえば

敵キャラもまた好きなんでやっぱりちょっと無しで。

しかしキャラクタとその背景を検証しつつ、パロディやデフォルメしながら

悟空以外のキャラクタの活躍も、盛っていけたらいいな〜なんて思うワケですよ。





*1.「七つの大罪/嫉妬」
ナイルを隔ててそびえ立つエジプトの文化と神々の脅威に怯んだイスラエル人は、
この敵対者がエジプトであるという明確なシンボルとして
"ワニの悪魔"を作り出し、自分たちが持つエジプトへの印象を
「嫉妬」という形に具象化したのが「リヴァイアサン」。

*2.「紅海の奇跡」
リヴァイアサンヤハウェによって真っ二つに切り裂かれる存在とされるものだが、
ヤハウェだけを信仰したかった人々は、この怪物の存在を認めたくなかったので
海を切り裂いたモーゼの偉業、「紅海の奇跡」へと作り替えた。