遊々記

pixivのキャプション代わりとか個人的なアレとか

敵対者のススメ・前編

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西遊記に登場する竜の中には、およそ竜とは名乗れないんじゃないのという

類いの者がいて、その中でもこと群を抜いた異形といえば

それはダケツであると思ってるんですよ。

ダケツが登場する件は終始、具体的で既視感に満ちており

こいつはきっとどこぞの悪竜に違いないと薮睨みの結果、

「ダケツ=リヴァイアサン」という仮説をもにょもにょ。


リヴァイアサンといえば七つの大罪「嫉妬」の悪魔として知られる"敵対者"

また、旧約聖書には怪物が「真っぷたつにされる」という件があり

これらが河や海に関わるのはもちろん、古代イスラエル人の間には蛇信仰があった。

リヴァイアサンの信仰と敵対という二面性は

ダケツの出生と登場で上手に調理されたのではないだろうか。

大乗仏教を主体とした西遊記に、ダケツのような妖怪が登場しても不思議ではない

…という俺の妄想が加速。


西遊記には、講釈を聴く人々の鬱憤を晴らすために脚色された部分があり

その要素は現代にまで引き継がれ、さまざまなジャンルで描かれているが

西遊記孫悟空ありき!

じゃあ孫悟空が活躍するならば、西遊記でなくても良いかといえば

敵キャラもまた好きなんでやっぱりちょっと無しで。

しかしキャラクタとその背景を検証しつつ、パロディやデフォルメしながら

悟空以外のキャラクタの活躍も、盛っていけたらいいな〜なんて思うワケですよ。

"0"

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このところ竜キャラの投稿が続いたので、個人的に蛇っぽい話をひとつ。


メビウスの輪」というのがある。

小学校などのイベント事では定番の、折り紙を環状に鎖状に連ねて飾り付けるアレ

長方形の末端を捻って張り合わせ連ねていた為、メビウスの帯になってしまった。

それをいじっているとやがて三角形に落ち着いたが、

同じカタチが裏表の2通りしか無く、また、どういじっても三角形以外にならない。

それがすごく不思議というか腑に落ちなかったのを憶えている

むしろ、だから憶えてるのかもしれない(今試しに作ってみたが、やっぱり同じ)

自分には数学的な性質は解らないが、きっと理屈があるのだろう。


この不思議な現象というかカタチには、ウロボロスの蛇やミズガルズオルムを想う

巧く表現できず、ごく感覚的な話になるけども

あれらは1匹で完成しており、それは数字の"0"のようで到底、考えが及ばない

それが女媧と伏羲の国産み図やカドゥケウスの蛇になると、

これまたインフィニティぽくて自分では果てが知れない。

そんな事をモヤモヤ考えているとまたメビウスの輪が思い出されて、

どうも蛇なんかと結びつけたがるんですよ。

御竜師として

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中国には『拳竜氏』なる竜を飼う一族がいた、と何かで読んだ憶えがありんす

どういう経緯でかは失念したが、悟空は竜に縁があるなぁと。

初期武装と如意棒は竜にまつわるシロモノ、

猪豚は竜になる吉夢であるとかで八戒は竜属性!

水に住まう怪物で、皇帝の脇侍ともなれば龍に近い悟浄は龍属性!

玉竜は敖閏の子なら当然、竜属性…というか竜そのものですな

三蔵は何かこじつけて竜属性!(トリピタカの方から攻めたのかも?)

とかなった気がしたけどこじつけが過ぎてちょっとアレ。


直接に西遊記と関係は無いものの、自分なりに色んな角度から

孫悟空を考えてみたかった。

物心ついてから悟空悟空言い続けてるが、それは誰かに薦める為ではなく

最終的に自分が表現する孫悟空を知りたくて

可能性や仮説を模索してはダメだこりゃの繰り返しで、

この拳竜氏の始祖説もポシャった仮説のひとつ。

孫悟空はスーパーヒーローだが、そこには限界がある

それは現実的な限界であったり物理(科学)的なそれでもあり

弱点や限界点があってこそ、物語に於いてのヒーロー性というものは

濃ゆいものになるのでは在るまいか…

か!

マムガ

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先のアンソロジーに投稿を目論んでいた宝象国騒動のマンガ、

だいぶ端折ったつもりが、無駄が多くみえて悩む

4コマ以外でも4コマを意識してみたが、そういう事ではないらしい…

思うように進まなくて完全に手が止まるとアレだが

キャラクタを動かしてみるのは楽しい。


日常系マンガの台頭で、4コマ漫画の是非が問われる昨今

コボちゃん」や「まさし君」なども日常系といえばそれだが、

何か赴きが違う感があるのは、リアリティの問題なのだろうか。

最近読んだ4コマ漫画は「あずまんが大王」と「フリテン君」

これらを見比べてみても、女子高生にも麻雀にも縁がなかった自分には

やはり漫画の中の話だが

あずまんが」は楽しそうな生活感、「フリテン」にはリアリティががが

リアリティての人によりけりだが、辛そうであるとか苦しそうであるとか

ままならない生活の断片を赤裸々に見せつけられて感じる、

背徳観や焦燥感みたいなもの?…なのかなと

或いは、マンガにとってタブーのような?


自分に当てはめれば、厨二漫画は4コマに向かないが

西遊記は4コマでもなんとかなるんじゃないかと。

起承転結とか丸投げになりそうだが、起承転転とかにしてみれば

なんとかなるんじゃないかと!

そんな真剣に漫画描くって姿勢でもないのに、

キャラクタは動かしてみたいというジレンマですよ。

国丈は不気味な人

 

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道教は、生き方や命を説くというか見出す教えだと考えていて、

西遊記に登場する道士たちを、かなり自由に解釈して楽しんだもんです

しかし単純に生き方を見出すってのは割と難しい。

困ってる人が宗教に自分を見出すてのは現代でもある事だが、

西遊記の世界では、困るのレベルが違う

困ってるのが国王なもんだから、その一存で国民まで困る。


生き方は色々、人それぞれ

自然と共に生きようというのもいれば、人を食ってでも命を守ろうとするのもいる

比丘国王の寿命には美后の存在もからんでるが、死期を美后のせいにするなと。

美后と生きたくば1111の心臓を喰らえ、それくらい命に執着しろというのが

比丘国王に対する国丈の言い分、『生きる事に正直になれ』と。

ソニービーンみたいな食人鬼も、命を繋ぐ手段を見出した一例なのかもしれない。


得物の蟠竜拐杖は南極寿星の魔法の杖、

一介の鹿が怪物になるほどの魔力をもっていたに違いない。

ジャコウ鹿をモデルにしたが、角ないんだよねorz

牙は魔力に因るものって事にして、ドラキュラな感じに。

そのドラキュラに掛けて、比丘国王はヴラドツェペシュな顔にしたいなー

人物に関してはパロディが多いというか、ほとんど考えてなかったなぁ…

美后についてはまた別の機会にでも。

西遊記アンソロジー

 

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かねてから計画のあった西遊記アンソロジーが到着!

小説やイラスト、漫画もアリと読み応えのある内容になっていて

ホクホクしながら読み返してはニヤニヤ

まずい、表紙がふやけて来てしまった

明日にでもカバーを用意だこりゃ。


しかし、西遊記つながりでアンソロジーのお話をもらってより

鼻息あらく取り組んだものの、すべてがまったくの手探り

原稿のサイズを間違え、ページ数を間違え、必要な書き込みも間違えながら

八戒イラストに至っては描き損じまで!

好きなだけでは…という事をまざまざと実感。

この体験を次回に活かし、これを経験にするんだ

描きかけのイラストも仕上げるんだ


参加できた事がすごく嬉しい、余裕が持てないほどドキドキする。

ジンオウガ観察

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ガンキンでPTSDに陥って以来、狩猟から離れて楽しんでみようと。

そういえば売り子のセリフが毎回違うのね、これちょっと楽しい

あと農場入り口のタマゴ、あそこ温泉卵が盗っ…採れた

クエスト終わったあとの楽しみが増えますな。


かの日にはゴールデンタイムでプロレス中継をしていて、

さまざまなレスラーがリングとお茶の間を熱く盛り上げて

ことマスクマンにのヒーロー性にはあっさり魅了され

その活躍に、止まった箸を注意されたもんです。


そんで、ジンオウガですよ。

邂逅時に肩をいからせてノシノシと向かって来るサマはWWEよろしく、

アクロバティックな攻撃アクションのいちいちがプロレスっぽくてシビれる!

ガンキン嫌すぎて先に進めてないけど!

単純に見慣れさえすれば良い話だけどね、まだ傷が癒えないんですよ、ええ。

創作キャラクタの話

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西遊記とは別に創作モノに手を出した事があった。

二次創作への興味が、西遊記に全力投球されていた事も相まって

割と意欲的にとりくめたと思える。

この頃はとにかく描いていたかったんだなぁ、

誰かが描いてくれないなら自分で描くしかないじゃんかと

模索を繰り返しつつ、絵心とその幅を広げようと夢中になったもんです。

画像には最近のイラストも混じる、当時を復元して一覧にしてみたく。

キャラクタの性格

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http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=15794109

自分にとって孫悟空はスーパーヒーロー。

だもんで、聖人君子のように崇高で清廉潔白なイメージが

頭のどこかにこびりついてるんですよ。

金属の箍を頭に、虎の腰巻き赤いボロ袈裟

手にする得物は忉利天も突き抜く禹帝の遺産、一萬三千五百斤は如意金箍棒を

縦横無尽に振り回す、おサル

特徴を耳にした時からそれはどんな人物像なんだろうと

その面影を想像しては描き、思い直しては描き…と

見えない文通相手を慕うようにして西遊記に手をのばせば、

六獣王と兄弟の契りを結び、閻魔を呼びつけ叱り飛ばして

名だたる神々を相手に単騎で奮闘、最終的に捕らわれはしたものの、

王を志して王となり、神を名乗って神になり、仏を求めて仏となった

悟空へのヒーロー的な印象はより堅固なものになった。


読み返すうちに悟空鬼畜wと思う事が多くなったが、

それも一種の英雄性みたいなモノだと思えてしまう

歳をとれば、"西遊記孫悟空"ではない孫悟空は、もはや孫悟空ではないとか

そんなふうに思う時期もあるワケで

自分のイメージを変えてみようと試みるものの、

どこか大事にしたくなって結果的に無個性になってしまった。


pixivというかウェブ上にあげて人目に触れさせる事で

自分もキャラクタも、うまく摺れていければ良いなと

今年はそんな抱負にしてみよう。

ちょっと性格崩したイメージで年内初投稿に玉兎をセレクト

干支と寒いギャグを絡めて季節を意識、

オヤジギャグ好きってワケではないんですよ、本当ですとも、ええ。

コスチュームとコンセプト

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http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=15536290

西遊記で好き勝手やる上で、衣装には割と気を使う。

何も思いつかないから描けないというのは勿体無い話で

思いつかないまま何となく描いてみると、ピコーンと閃いたりするもんです。


怪獣や芸能人をモデルにしたりファッション雑誌からヒントを見つける事はあるが、

自分が描いたキャラクタにパクリみたいなのはひとつも無い…はず。

西遊記に於いて、守っておきたい約束事は多く

昨今では衣装を壊しすぎた事にやや抵抗がでてきたものの

コンセプトはと言えば、ぶっ飛んでいた方が面白いかなと。

というか西遊記に向かって悩む事が楽しいのかもしれないけどももも。